2007 ツール・ド・フランス プロローグ

ロードレースの最大の大会、ツール・ド・フランスがいよいよ開幕しました。

昨年に続いて今年も直前までドーピング・スキャンダルのニュースが聞こえてきました。
この影響でペタッキは不出場なってしまったのは残念なことです。
それでもマキュアン、ハスホフト、ボーネン、ツァベルとスプリンター勢もそろっていますね。

優勝候補の筆頭はやはりアスタナのヴィノクロフですね。
アスタナはクレーデン、カシェキン、サヴォルデッリといったアシスト陣も充実しています。
これに対抗するのはケースデパーニュのペレイロ、バルベルデ、CSCのサストレあたりでしょうか。
今年も暑い夏の熱い戦いを期待しています。

プロローグはロンドンでの7.9kmの個人タイムトライアル。
ロンドンからのスタートはツール史上初だそうです。
テムズ川、大観覧車、ウェストミンスターなど、まるでロンドン観光案内のようなコースレイアウトです。
こういった風景を楽しむのもツールの魅力のひとつです。

まずプロローグを制したのは、現TT世界チャンピオンの証しであるアルカンシェルを着ているCSCのカンチェラーラ。
前評判どおりTTでの圧倒的な強さを見せつけてマイヨ・ジョーヌを獲得しました。

はたしてパリに戻ってくる時には一体誰がマイヨ・ジョーヌを着ているのか。
これから3週間、目が離せない戦いが始まりました。

投稿者 utsuho : 07:24 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年6月 4日

2007 ジロ・デ・イタリア 第21ステージ

3週間に渡るジロ・デ・イタリアもいよいよ最終日。
長かった戦いも今日で終わりです。

今日のポイントは、最後のミラノのゴールを誰が勝ち取るかということに絞られます。
序盤はパレード走行で、お互いの健闘を称えあいます。
3週間を戦いきった選手達は、みんないい顔をしています。

そして、ミラノの周回コースに入ってから最後の戦いが始まります。
まずは今年のジロを大いに盛り上げてくれたティンコフからイグナチェフが抜け出します。
しかし、残り5kmで集団に捕まり、そこからミルラムトレインが先頭を引きます。
長い戦いを経て人数が減ったとはいえ、ミルラムトレイン健在です。
最後に解き放たれたペタッキが見事に5勝目をあげました。

総合優勝はディルーカが勝ち取りました。
シモーニやクネゴといった錚々たる山岳スペシャリストを相手にしながら、ほぼ磐石の戦いぶりでした。
そして、2位にアンディ・シュレック、3位にマッツォレーニと並びました。
シュレックは今後が楽しみです。

ポイント賞はペタッキが取りました。
不運な昨年を乗り越えて、堂々の復活です。

山岳賞はピエポリ。
シモーニへの献身的なアシストぶりは見事でした。

今年のジロはペタッキの復活もあり、山岳での鎬を削るような戦いもあり、なかなか面白かったです。

また7月にはツール・ド・フランスが始まります。
今度はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。

投稿者 utsuho : 00:17 コメント (0) トラックバック (1) | ロードレース

2007年5月31日

2007 ジロ・デ・イタリア 第17ステージ

今日のステージはリエンツ~モンテ・ゾンコランの142Km。
最後の登りゴールとなるゾンコラン峠は、ジロの開幕前から総合争いの「勝負どころ」として注目されていました。
磐石の態勢でここまでやってきたリクイガスのディルーカが、このステージをどう乗り越えるのか、または、シモーニやクネゴが勝負をかけてくるのか、とても楽しみなステージです。

そして、やはり動いたのはこのゾンコラン峠でした。
アタックをかけたのは急勾配の登りを得意とするシモーニ。
このアタックに反応できたのは、シュレックとピエポリ。
ディルーカ、マッツォレーニ、クネゴがここで遅れていきます。
シモーニについていくことのできたシュレックも、脅威の新人です。

3人のままゾンコラン峠を登りきり、シモーニがトップで山頂ゴールを駆け抜けました。
ディルーカはここでペースを乱さず、シモーニとの差を最小限にとどめてマリアローザを守りきりました。
今日の結果、ディルーカは総合優勝へ向けて大きく前進しました。

投稿者 utsuho : 00:12 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月28日

2007 ジロ・デ・イタリア 第15ステージ

今日のステージはトレント~トッレ・チーメ・ディ・ラヴァレードの184km。
1級山岳2つに最後は超級山岳ゴールという非常に厳しいステージです。

先頭を行くのはピエポリ、リッコを含むグループ。
追うのはマリアローザのディルーカをはじめ、シモーニ、クネゴ、シュレック、マッツォレーニを含むグループです。
リクイガスはこの厳しいステージで早くにアシストを失い、ディルーカは単独で勝負に出なければならない展開になります。

2つ目の1級山岳の下りでは、下りの得意なサヴォルデッリが追いつくも、さらにマッツォレーニのみを連れて引き離します。
マリアローザのグループでは、クネゴやシモーニが徹底して後ろにつき、ディルーカ自身が先頭を引かなければならない状況。
他のチームが完全にディルーカ包囲網を敷いています。
しかし最後の登りでアタックを決めたのは、なんとディルーカ。
シモーニ、クネゴ、シュレックを引き離し、今年のディルーカの強さを見せつけました。

今日はサウニエルデュバルとアスタナのチームワークの良さが目立ち、ステージ優勝はリッコ、2位はピエポリと、サウニエルデュバルのワンツーフィニッシュをとったものの、シモーニ、クネゴがディルーカに差をつけられるという結果になりました。

マリアローザはからくもディルーカが守りきり、単独行で軽快に登りをこなしたマッツォレーニが総合2位に順位を上げました。

今日は厳しいコースプロフィールに負けず、総合争いにからむチームが全力を尽くしたすごい争いでした。
今年のジロは本当に面白いですね。

投稿者 utsuho : 00:05 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月25日

2007 ジロ・デ・イタリア 第12ステージ

今日のステージはスカレンゲ~ブリアンソンの163km。
今回のジロで最高標高となるチマ・コッピを含む山岳ステージです。
ジロも中盤に入り、いよいよ総合争いがはじまります。

予想にたがわず、シモーニ、ディルーカ、クネゴ、マッツォレーニ、シュレックといった面々が鎬を削るような走りを見せてくれます。
好調そうなのはディルーカ、シモーニ、対して辛そうなのはクネゴ。
ううん、クネゴには頑張ってもらいたいのですけどね。

イゾアルドの峠でややばらけたものの、下りでまた5人の集団となります。

残り1kmをきってからディルーカがアタック。
これについていくことができたのはシモーニとシュレック。
最後はディルーカとシモーニの一騎討ちとなりましたが、ディルーカが逃げ切ってステージ優勝を獲得しました。

この結果ディルーカが再びマリアローザに袖を通しました。
ここからは毎日が勝負どころですね。

明日のステージは登りの個人タイムトライアル。
また総合順位に変動が出てくるのでしょうか。

投稿者 utsuho : 00:30 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月22日

2007 ジロ・デ・イタリア 第9ステージ

今日のステージはレッジョ・ネッレミリア~リド・ディ・カマイオーレの177km。
中盤に2級山岳があるものの、終盤は平坦なコース。
今日もスプリンター達のためのステージです。

5kmをきったところから各チームがトレインを組むけれど、他のチームのトレインにかぶせられ、どのチームも主導権を取れない展開。
結局ゴール前ではハスホフト、ペタッキ、マキュアン、ナポリターノといった錚々たる顔ぶれのスプリント勝負になりました。
この勝負を制したのはランプレのナポリターノ。
見事にペタッキ、マキュアンを差しきって今大会初のステージ優勝を勝ち取りました。

明日は3つの峠を持つ山岳ステージ。
ジロも中盤に入り、そろそろ総合争いの時が近づいてきますね。

投稿者 utsuho : 01:01 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月19日

2007 ジロ・デ・イタリア 第7ステージ

今日のステージはスポレート~スカルペリアの254km。
3級山岳はあるものの全体として平坦ステージです。

クイックステップがハイスピードで集団を引き、今日のゴール地点であるムジェロ・サーキットへ入ります。
残り5kmを切ったところから、例によってミルラムトレインが作られます。
コメッソ、カンチェラーラのアタックはあったもののミルラムトレインが飲みこみ、ゴールスプリントに入ります。
ミルラムトレインのオンガラートを発射台にしたペタッキがハスホフト、ベッティーニを抑えて見事にステージ優勝を獲得しました。
今日のミルラムは完璧でしたね。
ベッティーニはクイックステップのアシスト陣が頑張っていただけに残念な結果でした。

サーキットのストレートは長くて、今日のスプリント勝負はなかなか見ごたえがありました。

投稿者 utsuho : 23:47 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007 ジロ・デ・イタリア 第6ステージ

今日のステージはティヴォリ~スポレートの177km。
1級、3級、2級と3つの山岳を含むステージです。

今回は逃げ集団をリクイガスがわざと見逃す展開。
最後の山岳でチェラミカのラベルデとT-モバイルのピノッティが抜け出します。

今日の山岳ポイントをすべて1位通過したラベルデが山岳賞マリアヴェルデを獲得しました。
そのまま二人がきれいに先頭交代しながらゴールまで逃げ切り、ラベルデがステージ優勝しました。
ゴール前でピノッティがお疲れ様という感じでラベルデの肩を叩いていたのが良かったです。

この結果、ディルーカが手放した形でピノッティがマリアローザを獲得。
総合争いはまだまだ序盤ですね。
今後、誰がこのマリアローザを奪いにくるのでしょうか。

投稿者 utsuho : 00:35 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月15日

2007 ジロ・デ・イタリア 第3ステージ

今日のステージはバルーミニ~カリアリの181km。
平坦ステージということで、今日はスプリンター達の争いが予想されます。

昨日と同じくミルラムトレインが形成されますが、今日はクイックステップの連続アタックなどでトレインが崩壊。
混戦状態でスプリンター達がゴール前へなだれ込みます。
これはマキュアンやベッティーニに有利な展開かと思われましたが、この混戦をペタッキが力でねじ伏せて勝利をもぎ取りました。
昨年を不運のままに過ごしたアレッサンドロ・ペタッキの、復活の勝利です。

この勝利でポイント賞ジャージ、マリアチクラミーノもペタッキの手に渡りました。

一方、マリアローザはまたガスパロットに渡りました。
こちらはリクイガスが日替わりでキープしていますね。

明日の移動日をはさみ、明後日の第4ステージは山頂ゴールです。
早くも総合争いが動き出すのでしょうか。

投稿者 utsuho : 00:28 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース

2007年5月14日

2007 ジロ・デ・イタリア 第2ステージ

今日のステージはテンピオ パウサーニア~ボーサの205kmのステージ。
終盤に2級山岳があるものの、おおむねフラットなコースです。
やはりここはスプリンターのためのステージということで、ゴール前4kmからミルラムのトレインが作られます。
ミルラムトレインの最後は当然ペタッキ、そしてそのすぐ後ろにマキュアン、ベッティーニが続いてゴール前なだれ込みます。
ゴールスプリントはペタッキを制してマキュアンが勝利。
やはりペタッキ対マキュアンの世界最速対決は見応えがあります。

マリアローザはゴール順位の関係で、ディルーカへ移りました。

明日も平坦ステージです。
またスプリンター達の勝負となるのか、楽しみです。

投稿者 utsuho : 00:31 コメント (0) トラックバック (0) | ロードレース