2007年3月21日

秒速5センチメートル

渋谷のシネマライズにて公開中の映画「秒速5センチメートル」を観にいってきました。
新海誠監督の最新作です。

今回は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3つの短編から構成された作品です。

感想ですが、良くも悪くも新海誠作品という感じでした。

なにげなく見過ごしがちなものを上手く切り取ってみせるあたりはさすがだと思います。
ただ、3つの短編のつながりには割り切れない気持ちも残ります。
また、第三話の「秒速5センチメートル」では、歌をメインに持ってくるあたりにあざとさが感じられてしまったのが残念です。

時間の流れは平等に残酷なことを否応なく見せつけられるような作品です。

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2006年6月18日

ツール・ド・フランス 秘められたアスリートの記録

この週末はすっかり雨模様でした。
そして、先週の富士山での怪我がまだ完治していないので、しばらくは自転車に乗れそうにありません。
まあ、乗れないのはしょうがないとして、気分だけでも盛り上げていこうということで、渋谷のUPLINK FACTORYで公開されている、ツール・ド・フランスを題材にしたドキュメンタリー映画「ツール・ド・フランス 秘められたアスリートの記録」を観に行ってきました。

2004年のチームCSCを題材とした「OVERCOMING-ツール・ド・フランス激闘の真実-」では、リース監督の視点からのCSCの様子が描かれています。
選手ももちろん大変なのだけれど、理想のチームを作ろうとする監督の姿というのは、普段のテレビではほとんど触れられない部分なので、興味深かったですね。

「マイヨ・ジョーヌへの挑戦/ツール・ド・フランス100周年記念大会」は、2003年のドイツ・テレコムを追いかけた作品なのですが、この時はウルリッヒはビアンキに所属していたんですね。
ツァベルを中心とした作品だったので「マイヨ・ジョーヌへの挑戦」というタイトルはちょっとそぐわない感じでした。
それにしても、ツァベルの人柄は素晴らしいです。
どうしても勝てずに苦悩しながら戦っていく姿は、やはり並の人間ではないのだなあと感じさせられました。

どちらの作品も、「あの戦いの裏にはこんな話が」といったサプライズな要素はほとんどなかったのですが、ツールにおける選手たちの様子を淡々映していて、レースの外での自然な様子が見られたのがよかったです。

それにしても、両作品とも落車のシーンが多くて痛々しかったです。
いや、私も先週やったばかりで、他人のことは言えませんが(苦笑)

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2006年6月 3日

花よりもなほ

本日公開の映画「花よりもなほ」を観に行ってきました。
公開初日に行くというと、熱烈に注目していたみたいですが、そうではなくて。
mixiの着物コミュでの、和服で映画鑑賞しようという趣旨のオフでした。

元禄十五年の、とある貧乏長屋に住む住人たちの、大小さまざまな人間模様を描き出した作品です。
大きなストーリーにそって物語が流れていくものではなく、小さなエピソードを次々と積み重ねていく形で、エピソード同士のつながりが薄いせいか、この物語がどこへ向かって進んでいくのか、ちょっとわかりにくいところはありました。

ただ、それでも、まっすぐに生きた人、弱い自分を受け入れた人、登場人物それぞれの生き方が丁寧に描かれていて、いたるところに散りばめられた笑いとともに、最後まで楽しめる映画でした。

投稿者 utsuho : 21:54 コメント (0) トラックバック (0) | 映画

2006年5月22日

ツール・ド・フランス 秘められたアスリートの記録

6月17日より渋谷のUPLINK FACTORYにて、「ツール・ド・フランス 秘められたアスリートの記録」として、世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」を題材にした2作のドキュメンタリー映画が放映されます。

ひとつは2004年のチームCSCを題材にした「OVERCOMING-ツール・ド・フランス激闘の真実-」。もうひとつは2003年のチーム・テレコムを題材にした「マイヨ・ジョーヌへの挑戦/ツール・ド・フランス100周年記念大会」です。

2004年のCSCといえばリース監督のやや疑問とも思える采配が注目されましたが、その辺のことについても触れられるのでしょうか。現在、ジロ・デ・イタリアで快進撃を続けるバッソももちろん出演しています。
そして、2003年の100周年記念大会の頃は、私はまだロードレースなんて全然知らなかったのですが、話に聞くアームストロングとウルリッヒの死闘について、チーム・テレコムの立場から見ることができるというのは興味深いです。

綿密な戦略と独特なチームプレイの必要な自転車ロードレースの世界についてのドキュメンタリー、今から公開が楽しみです。
日本人には馴染みの薄い自転車ロードレースの世界ですが、この機会に映画を観てロードレースの世界に触れてみるのもいいかもしれません。

ということで、誰か私と一緒に観にいきませんか?

投稿者 utsuho : 15:29 コメント (3) トラックバック (0) | ロードレース,映画

2006年1月 1日

ALWAYS 三丁目の夕日

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を観に行ってきました。

昭和33年の東京下町を舞台にした人情物語です。
私はもちろんこの頃にはまだ産まれてもいませんでしたが、それでもこの作品のあちこちに見られる芸の細かさで、この時代を体験したような気分になりました。
きっと、同時代を体験した人にとっては、懐かしさでいっぱいの映像なのでしょうね。

また、舞台だけでなく登場人物についても、ひとりひとりに対して小さなエピソードが満載で、随所にちりばめられた笑いと涙で、最後まで楽しく観ることができました。

壮大なドラマではないけれど、本当に丁寧に作られた、老若男女だれもが楽しめる映画です。

投稿者 utsuho : 22:57 コメント (0) トラックバック (0) | 映画

2005年3月 5日

アレキサンダー

「アレキサンダー」を観に行ってきました。
歴史好きとしては、ぜひ観ておきたいなあと思っていたんですよ。

しかし、戦争シーンはまったくと言っていいほどダメでしたね。
カメラ揺らして戦場の迫力が出ると思い込んでいるのは、何なんでしょうね。勘違いもはなはだしい。
せっかくマケドニア軍のファランクスや、ペルシアの戦車、インドの軍象までいいところをついているし、人数も揃っていたのに、肝心のカメラワークのせいですべて台無しでした。もったいない。

それでも、ストーリーはよくまとまっていてなかなか楽しめました。
幼少時、ペルシア制圧による栄光、東征の挫折まで、ギリシア神話や人間関係と絡めて、アレキサンダーの一生をよく描ききったと思います。
まあ、個人的には東征の地は「アジア」ではなく「オリエント」と呼んで欲しかったのですけどね。

これで戦争シーンがもう少し見られたものだったらと思うと、つくづくもったいない……。

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2005年2月27日

オペラ座の怪人

「オペラ座の怪人」を観に行ってきました。

いやはや、凄い映画でした。
最初のシャンデリアのシーンが鳥肌モノで、つかみはバッチリ。
ろうそくの揺れる明かりが印象的で、みるみる引き込まれていきました。

テーマ曲をはじめ、歌も映像も心に残る作品でした。

投稿者 utsuho : 23:51 コメント (2) トラックバック (0) | 映画

2005年2月11日

AIR

劇場版「AIR」を観に行ってきました。

ゲームのアニメ化ということなのですが、実はゲームもやっていなければ、現在放送しているアニメも見ていないので、ほとんんど予備知識がないままだったのですが、それでも充分に楽しめました。
展開が早くて、ちょっと駆け足かなとも思いましたが、話の流れについていけないということはなく、しっかりとしたストーリーで良かった。

ゲームをやっている人にとっては「お気に入りの、あのシーンがない」とか言いたいこともあるでしょうが、そういう意味では予備知識が少ない分、かえって作品を楽しめました。

ただ、一つだけ言いたいことが。
「AIR」の歌は名曲揃いなのに、切り貼りされたりカットされたりで魅力が全くなくなってました。「鳥の詩」の歌詞とか本当に素晴らしいのに、劇場版で使われていたものは意味不明でした……。

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2005年2月 5日

DVD LotR 王の帰還

DVD「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」、買ってきましたよ。当然、スペシャル・エクステンデッド・エディションで。
いやあ、ついに指輪物語三部作も完結。感慨深いものがあります。
指輪物語ファン積年の夢の結晶がここにあります。

内容に関しては、何も言うことはないでしょう。
原作の持つ魅力を充分に閉じ込めた、素晴らしい作品です。
原作を読んだときから「いつか、映画化してくれないかなあ」という期待を持っていたのですが、その期待以上のものだと思います。
CG等の技術の進歩もさることながら、映画スタッフの情熱がなくては、ここまでの作品は出来上がらなかったことでしょう。
映画スタッフに対しては「これほどの映画を作ってくれて、ありがとう」という気持ちでいっぱいです。

いつかヒマを見つけて、三部作を一気に鑑賞してみたいなあ。
飲み物とスナック菓子を用意して、10時間ぶっ通しで。

投稿者 utsuho : 19:33 コメント (0) トラックバック (1) | 映画

2004年12月 4日

雲のむこう、約束の場所

新海誠監督の新作「雲のむこう、約束の場所」を観に行ってきました。
前作「ほしのこえ」がなかなか良かったので、今回も期待して。

いやはや、夕陽の光、雨の音、風の匂いを描かせたら、この人の右に出るものはいないんじゃないでしょうか。普段何気なく見過ごしているところがこんなにも印象的なものなんだと、再認識させられました。
あと、全体を通してテーマを伝えるのが非常に上手で、観終わった後の充実感はなかなかのもの。久しぶりに「もう一度観たい」と思わせてくれる映画でした。

ただ、残念なのはテーマを伝えるのに固執するあまりに、時間の「間」を飛ばしてしまっている気がするんですよね。唐突に「3年後」と言われても観ていてはちょっとついていけないし、その間の内的・外的な変化がどうにも繋がっていない感じがある。
これは「ほしのこえ」の時にも感じたことなのだけれど。

余談だけど、予告編で流れた「スーパーサイズ・ミー」が非常に気になる。つい観に行ってしまいそうだなあ。

投稿者 utsuho : 22:17 コメント (0) トラックバック (0) | 映画