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2009年5月26日

有川浩 / 空の中

有川浩さんの「空の中」を読み終わりました。

四国沖の高度二万メートルの上空で相次いで起こった航空機爆発事故。
この事故で自衛隊のパイロットであった父親を亡くした瞬は、仁淀川の河原で不思議な生物を拾う――。

高巳と光稀をはじめとした「白鯨」とのパートと、瞬と佳江の「フェイク」とのパートとが相互に関係しあって進んでいく様子に、いったいどこに向かっているんだろうと先が気になり、ついついページを繰る手がはやくなります。

有川さんは登場人物を本当に活き活きと描写しますね。まるでそこに実際に登場人物たちがいるかのようです。
瞬や佳江の、まだ子供なのだけれどもそこから抜け出そうともがく姿などがよかったです。
高巳は少々達観しすぎている気はしましたが……。

有川さんの描く「未知との遭遇」は、まるで映画のようで楽しかったです。

投稿者 utsuho : 2009年5月26日 21:31 | 読書

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