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2009年3月15日

居合道日記 / 袂について

少々思うところがあって、問わず語りに居合語り。

居合をやっている方は、普段どのような格好で稽古をしていますか?
筒袖の胴着の方もいれば、普段から紋付で稽古をしているという方もいるかと思います。
私の通っている道場では、筒袖の胴着の方がほとんどで、そのうちの半数ほどが腕まくりをして稽古をしていました。

居合に対する姿勢は人それぞれでよいと思うのですが……。

ただ、居合において想定される状況というのは、歩行中や座っている場合などいわゆる「平常時」であり、袖がからまないようにたすきがけするなどといった動きやすく戦いやすいようにという準備は許されない状況です。
ですから、柄が袂に絡まったり、振りかぶった時に袂が視界をさえぎるなどといった状況も、当然想定された上で稽古をするべきだと私は考えています。

裾さばき袂さばきも稽古のうちと考え、私自身は普段から袂のある胴着を着ています。
まだまだ、袂ごと鞘を握りこんだり、袖口に柄が入ったり、いろいろと失敗はしますが、だからこそ常に動きにくい状況を意識した稽古ができているとも思っています。

昇段審査や試合の間近になって、着慣れない紋付で袂の扱いに四苦八苦というのは、少々情けないですね……。

投稿者 utsuho : 2009年3月15日 21:23 | 居合道

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コメント

私は普段は筒袖の稽古着ですが、冬になるとたまに着物を着たりします。
着物を着るのは、やはり袖・袂の扱いに気をつけるためです。

門入で突いた後に振り返るところが一番危ないですね。
大会などでもよく引っ掛けている人を見かけます。

投稿者 TKB : 2009年3月16日 07:10

私の場合は体がよく見えるよう普段は筒袖で稽古してます。
姿勢や足の向きや動き等を確認する為に袴を着けずジャージの時もあります。
その後に慣れの為に数日間着物で稽古という風にやってますね。

投稿者 ほそ : 2009年3月16日 09:17

思いのほか素早い反応が。ありがとうございます。

>TKBさん
門入や後敵抜打など、腕と柄が一直線になる業は袖の扱いに気を使いますね。
引っかけても上手くリカバーできるよう、腕の動きを工夫したりしています。

>ほそさん
ジャージとはまた新機軸ですね(笑)
足の角度などがしっかり見えてしまうことなど、それはそれで身の引き締まるものがあると思います。

投稿者 空穂 : 2009年3月16日 17:47

空穂さま

お加減いかがでしょうか?居合の記事をお書きになられているということは、着実に復帰に向かっていらっしゃることと、思います。

さて、私を含めて、私のお稽古させていただいている道場では、常に袂のある紋付の着物で、1年中お稽古をしております。幸いにも、今までに袂に刀の柄頭が入ってしまって袂を引っ掛けたことはありませんが、先生にお伺いすると、袂に柄を引っ掛けて、袂の縫い目を切ってしまう方もいらっしゃるようです。あと、どうしても、納刀の際に左手で鯉口を握る前に「バサッ」と、左の袂をはらう仕草をしてしまい、無駄な動作をついしてしまうことが良くあります。気をつけているのですが、うっかり左手をそのように動かしてしまうことがあります。袴捌きと同様に、袂もうまく捌けるようになりたいです。

投稿者 三河武士 : 2009年3月17日 22:25

>三河武士さん
ご心配おかけしてます。
まあ、こんなことを書けるくらいには回復してまいりました。
とりあえずは、5月の昇段審査に向けて稽古中です。

三河武士さんは、袂ありの胴着で稽古しているのですね。
まあ、袂に引っかけて失敗かもしれないという心構えだけは常にしておくと、実際に失敗したときに動揺が少なくてすむかもしれません。

投稿者 空穂 : 2009年3月18日 13:55

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