2008年2月16日
米澤穂信 / 遠まわりする雛
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米澤穂信さんの「遠まわりする雛」を読み終わりました。
ホータロー達が高校に入学してから翌年3月までの期間についての短編を集めたものです。
これまであまり語られなかった、登場人物それぞれの心の動きが感じられてよかったです。
「やるべきことなら手短に」や「手作りチョコレート事件」ではホータローと里志の男心が描かれています。
いつも飄々とした里志の、思わぬ一面を見てしまいました。
最後の一編「遠まわりする雛」は、タイトルも好きです。
<古典部>シリーズのタイトルはどれも秀逸ですね。
えるとホータローが千反田家で顔を合わせるシーンでは、える自身の想いや、えるに対するホータローの心の動きなど、これまでとは違った関係を予感させてくれます。
投稿者 utsuho : 2008年2月16日 12:43 | 読書
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コメント
空穂さん、こんばんは。
これまで見えなかった四人の心の襞が、小さなエピソードの積み重ねから読み取れて、とてもよかったです。
いいな~、青春!
季節ごとのイベントに付随しているのもお楽しみ倍増といった嬉しさがありました。
最後の一篇は甘酸っぱい思いが胸を突いて、恋の予感???
先が楽しみなシリーズです。
投稿者 雪芽 : 2008年2月18日 21:12
こんばんは。
今回は、登場人物みんなが青春していましたね。
一年を通して彼らの関係が微妙に動いていくのが感じられました。
この先、どうなっていくのか気になりますね。
投稿者 空穂 : 2008年2月18日 22:53