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2007年9月27日

畠中恵 / しゃばけ

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畠中恵さんの「しゃばけ」を読み終わりました。

廻船問屋と薬種屋を営む長崎屋は江戸でも有数の大店。
そこの若だんなの一太郎はなにかというとすぐに寝込んでしまう病弱さ。
そんな病弱な若だんなが手代たちにも内緒でひとり出かけたときに、事件にまきこまれてしまう。

若だんなと幼なじみの栄吉とのやりとりや、仁吉や佐助をはじめとした妖たちのふるまいなどが活き活きと描かれていて面白かったです。
文章が丁寧で読みやすくてよかったので、次の作品も読んでみようと思います。

ただ、話の進み具合が一本調子だったのが残念です。
欲をいえば、もう少し話の流れに緩急や盛り上がりがほしいところでした。
この辺は、次の作品に期待します。

この物語を読んでいるときに、「ももとせに ひととせたらぬ つくもがみ」なんていう歌を思い出してしまいました。
でも、これはすこし意味が違いますね。

投稿者 utsuho : 2007年9月27日 23:52 | 読書

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