<< 前の記事

2024年4月21日

アンディ・ウィアー / 火星の人(上・下)

火星の人
アンディー・ウィアーの「火星の人」読了。
珍しく妻が勧めてきたこの作品、ついつい惹き込まれて一気に読み切ってしまいました。

火星探査のミッションで猛烈な砂嵐に見舞われ、折れたアンテナに直撃されたワトニー。そしてワトニーを残して他のクルー達は火星を去ることを決断した。
ところが、ワトニーは奇跡的に一命を取り留めていた。
ワトニーは持てるすべての知識と技術と残された物資を駆使して、火星での生き残るために動いていく...。

もう、次から次へと起こる難題に立ち向かっていきながら、いつもユーモアを垂れ流すワトニーの人柄が良い!!
上手くいったぞと思った次の瞬間に大爆発が起きたり、残されたクルーの私物にグチをこぼしたり、ワトニーが生きていると判明した時の地球側のパニックだったり、いろんな要素が相当なリアリティを持っていて、いかにもありそうなシーンばかりで脳裏に映像が浮かぶようでした。

文章のテンポも良くて、これは原作もそうだろうけど訳者の力も大きいのかな。
難しいことを考えずにハラハラしながら楽しめる近未来SFの傑作です。

投稿者 utsuho : 2024年4月21日 00:11 | 読書

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://utsuho.mods.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1174

コメント

コメントしてください