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2009年1月17日

有川浩 / 別冊 図書館戦争 II

有川浩さんの「別冊 図書館戦争 II」を読み終わりました。
「図書館戦争」シリーズのその後をあつかったスピンアウト小説です。

「もしもタイムマシンがあったら」では、まさかの緒形副隊長の話。
深く考えていなかったこと、ほんの少し勇気が足りなかったことなどが、ある日突如として見せつける現実というのは、なかなかに厳しいものがあります。
緒形と進藤が徐々に打ち解けていく様子もよかったです。

そして、最後の「背中合わせの二人」は気になるあの二人の話です。
これは怖い。何が怖いって相手の正体がわからないこと。何者かはわからないけれど、確実に襲ってくる危機。
そんな中でも弱みを見せまいとする柴崎と、不器用ながらもしっかりと気遣っている手塚。あれだけ恋愛に疎かった手塚もいい男に成長しましたね。
どうにかこの二人もハッピーエンドで締めくくられました。

「図書館戦争」シリーズもこれで最後。
主役だけでなく脇を固める人たちもしっかりと描かれて活き活きと動き回り、また、他人事でない身近な社会問題なども取り入れていて、とても内容の濃いシリーズでした。

投稿者 utsuho : 2009年1月17日 14:48 | 読書

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