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2009年1月12日

有川浩 / 別冊 図書館戦争 I

有川浩さんの「別冊 図書館戦争 I」を読み終わりました。
「図書館戦争」シリーズの最後からエピローグの間をあつかったスピンアウト小説です。

最初から最後まで、ベタ甘ラブコメ全開です。
いやーこれは甘いわ……本からだだ甘のシロップがしたたり落ちるようです。
堂上と郁のじりじりとするような関係には、柴崎ならずともやさぐれたくなります(笑)

もちろん、郁や堂上だけでなく、脇をかためる人たちも相変わらず活き活きと動いています。
特に堂上の妹さんのはじけっぷりがよかったです。家族から愛されてのびのび育ったんだろうなあと想像してしまいました。

もちろん、ベタ甘な中でも世界は回っていくわけで、些細と言うにはちょっと大きい事件は起こり、読んでいる側にも小さな波紋を投げかけてきます。
有川さんは外伝や後日談のような話を作るのが本当に上手いと思います。
これもしっかりとした人物描写ができているからなんでしょうね。

投稿者 utsuho : 2009年1月12日 17:57 | 読書

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