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2008年12月 1日

有川浩 / 図書館危機

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有川浩さんの「図書館危機」を読み終わりました。
「図書館戦争」シリーズの3冊目です。

前作「図書館内乱」の最後で郁に明かされた「王子様」の正体。
動揺する郁が堂上に対してやってしまった「空白の5秒間」には、おなかを抱えて笑いました。
微妙な乙女心の恐ろしさです。

昇任試験での柴崎もよかったです。
柴崎はわりと子供のあしらいが上手そうですね。
昇任試験にかこつけてしっかり躾までしてしまうあたりは見事です。
手塚と柴崎の距離も少しずつ縮まってきている感じです。

ただベタ甘なだけではなく、差別表現に対する「言葉狩り」への反論のように、現在の社会が抱える問題へも鋭く切り込んでいます。

茨城での県立美術館への救援では、郁の両親との和解の兆しも見えてよかったです。
また、ケンカ上手な上司にかこまれているおかげか、郁もたくましく成長しました。
ただ、それでも大規模戦闘のシーンはつらいものがあります。

そして、図書隊を率いてきた老将の勇退で、今後の図書隊はどうなるのか?
というところで、次巻が最終巻です。

投稿者 utsuho : 2008年12月 1日 14:57 | 読書

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