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2007年12月26日

神秘の血玉 / シナバー

シナバーはギリシア語の「kinnabaris(=赤い色のもの)」という語源からわかるように、古くから赤色の顔料として古来より利用されてきました。
その血液を連想させるような赤から「ドラゴンブラッド」ともいいます。

「朱砂」「丹(に)」という呼び名の他、中国の辰州で採れたことから「辰砂」と呼ばれます。

日本でも古くから産出し、古墳の内壁や石棺の彩色などにも使われています。
また、顔料としてだけでなく、錬金術や錬丹術などにも使用されてきました。

写真のものは、一見すると金属光沢なのだけれど光にかざすと赤く見える、不思議な雰囲気をもった石です。

投稿者 utsuho : 2007年12月26日 00:35 | 鉱石

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コメント

粉状態ではなく石状態のものは初めて見ました。綺麗ですね。
辰砂は刀剣の研磨にも使う事があるんですよ。「拭い」という仕上げ行程の一つで使います。

投稿者 細村 : 2007年12月28日 15:11

ほほう、そんなところにも使われているんですね。
初めて知りました。

辰砂は他にも釉薬に使われたりと、本当にいろいろなところで使われますね。

投稿者 空穂 : 2007年12月28日 15:22

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