2007年8月 5日
米澤穂信 / 氷菓
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米澤穂信さんの「氷菓」を読み終わりました。
省エネを自称し何事にも積極的に関わろうとしない折木奉太郎が、姉からのエアメールを機に廃部寸前になっている「古典部」へ入部することになり、そこで出会った千反田えるや、奉太郎の友人達と一緒に、古典部の文集「氷菓」にまつわる謎に関わることになる。
好奇心旺盛なえるに振り回される様子や、学校内のちょっとしたミステリーから、やがて、三十三年前に高校で起きた事件へと近づいていく展開など、順序だてもよく楽しめました。
最後に明かされる「氷菓」の意味に込められた苦い思いなど、やや軽めの文章とは裏腹に内容には重たいものがありました。
ただ、「小市民」シリーズもそうなのですが、奉太郎が折に触れて自分のモットーを標榜するのが少々気になりました。
わざわざ自分のモットーを持ち出すような高校生なんて、そういないと思うのですが……。
投稿者 utsuho : 2007年8月 5日 12:49 | 読書
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