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2007年7月31日

森見登美彦 / 四畳半神話大系

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森見登美彦さんの「四畳半神話大系」を読み終わりました。

人生においては常に大小さまざまな選択を迫られる。
今日のお昼に何を食べるかということだったり、あるいは大学1年生の時にどのサークルに入るべきかということであったり。
そんな人生の岐路に対して「もしもあの時、別のものを選んでいたら……」を描いた物語です。

今回も、登場人物はとても魅力的でした。
浴衣姿で超然と暮らしている樋口さんに酔っては顔を舐めたがる羽貫さんのコンビ。人の不幸でご飯を3杯は食べられるという小津。歯に衣着せぬ物言いと凛としたたたずまいを見せる明石さんなど、個性豊かな人たちが京の街をにぎわしています。

2章・3章で物語の仕掛けがわかってしまうせいで、少々中だるみしている感は否めませんが、4章で上手くまとまっていて面白かったです。
猫ラーメン、超高性能亀の子束子、香織さんに蛾の大群など、森見さんの物語にでてくるものはなかなか一筋縄ではいかないものばかりです。

投稿者 utsuho : 2007年7月31日 23:25 | 読書

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