2007年2月19日
上橋菜穂子 / 闇の守り人
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上橋菜穂子さんの「闇の守り人」を読み終わりました。
前作「精霊の守り人」での出来事の後、ひそかにカンバル王国へと戻ることにしたバルサ。
しかし、カンバル王国でのバルサとユグロを流浪の身に陥れた陰謀はまだ残っていて、自然とバルサは巻き込まれていきます。
遊牧民であるカンバル王国の政治形態や生活、風俗習慣などがこと細かに描写されていて、そこに実際に人が暮らしている様子が感じられました。
また、前作で張られていた伏線や、トガルの葉の効用など、いろいろな要素が思いもよらぬ形で活かされていてとても楽しめました。
バルサと育ての親であるユグロの関係について、単純にはわりきれない複雑な感情があらわれているところもよかったです。
「守り人」シリーズの世界もより深まっていくので、また続編が楽しみです。
投稿者 utsuho : 2007年2月19日 15:00 | 読書
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