<< 前の記事
次の記事 >>

2006年1月11日

居合道FAQ その1「居合道って何?」編

前回、居合道を再開したという記事を書きましたが、なにぶんマイナーな武道なので、このBlogを訪れてくれる方で居合道を知っている方はほとんどいないと思います。
せっかくなので、居合を知らない人にも、どんなことをやっているのか知ってもらいたいと思い、居合道に関するFAQを書いてみました。

まずは「居合道って何?」編です。


Q1:居合道って何?
日本刀を用いた剣術のうち、刀を鞘に納めた状態から抜刀して、相手を制する武術のことを「抜刀術」または「居合術」といいます。
これを武道として行なうものが居合道です。

Q2:剣道と居合道って何が違うの?
剣道がお互いに刀を抜いた状態での立ち合いの武道であるのに対し、居合道は刀を鞘に納めた状態からの抜刀を中心とした武道となります。刀を鞘に納めている状態で攻撃を受けた場合、つまり不意打ちを受けた場合に対する護身術の意味合いを持っています。

Q3:居合道ではどんな稽古をするの?
居合道にはいくつもの流派があり、それぞれの流派が独自の「形」を持っています。
この決められた「形」を正しく習得するための稽古が中心となります。
また、流派によっては形稽古だけでなく、立ち合い稽古や試し斬り等を行なう場合もあります。

Q4:真剣を使ったり、試し斬りとかをするのですか?
基本的には真剣を使って形稽古を行なうのですが、初心者がいきなり真剣を振り回すのは危険なので、初心者の間は刃を持たない模擬刀を使用して稽古を行ないます。
私もまだ模擬刀を使用している段階です。
試し斬りについては、上にも書きましたが「流派によって」行なうところと行なわないところがあります。
私の所属しているところでは、試し斬りは行なわないので、詳しいことはわかりません。すみません。
もし、試し斬りがしたくて居合道に興味を持たれた場合は、道場を見学する際に素直に「試し斬りはやりますか?」と訊いてみた方がいいと思います。

Q5:形稽古ってどんなことをするの?
居合道では、実在の敵を相手にするのではなく、仮想敵を目の前にイメージし、その仮想敵に対して斬りつける練習を行ないます。
形は何本もあるので、正しい動きを覚えるだけでもひと苦労です。

どうでしょう?
少しは居合道に対するイメージも湧いてきたでしょうか?

このFAQは随時更新していこうと思うので、居合道に関する疑問等ありましたら、気軽にコメントをお願いします。
居合道経験者の方からの指摘もお待ちしております。

この記事を書くにあたって、フリー百科事典「ウィキペディア」を参考にさせていただきました。

投稿者 utsuho : 2006年1月11日 00:00 | 居合道

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://utsuho.mods.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/265

コメント

はじめまして!木の葉です。
拙宅へコメント、ありがとうございました!

>居合道FAQ その1「居合道って何?」編
を読ませていただいて、そうなのか~フムフム。と勉強になりました。
久しぶりに居合を再開されたとのこと、ここ最近の寒い中、お怪我などなさらぬようお気をつけくださいませ。

また来ます!

投稿者 木の葉 : 2006年1月11日 23:24

こんにちは。
コメントありがとうございます。

居合道FAQは、居合をやっている人には当たり前のことしか
書いていないのですが、何かツッコミ等ありましたらよろしくお願いいたします。

寒い中での稽古は、本当に怪我に気をつけないといけませんね。
私は体がかたいので、特に念入りに準備運動を……。

投稿者 空穂 : 2006年1月12日 11:17

はじめまして。
トラックバックピープルの「居合道」を使っていただいてありがとうございます。
作ったはいいけどほとんどトラックバックが無くて寂しい思いをしていました^^;

私も自分のホームページで「居合道Q&A」を書いてました。
多くの人に居合を知ってもらいたいですね。

ではお互い怪我には気をつけて稽古に励みましょう!

投稿者 たくぼ : 2006年1月16日 12:38

はじめまして。
コメントありがとうございます。

居合道は、かなりマイナーなスポーツですからねえ……。
Blogを通して、少しでも多くの人に知ってもらえたら、
と思います。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

投稿者 空穂 : 2006年1月16日 22:57

初めて投稿させて頂きます。
私、昨年の夏から某県某市にて全居連の英信流居合を始めた者です。仕事等で中断したり、隔週1日しか稽古出来なかったりで若干稽古不足ですが、教士7段の先生にマンツーマンでご教授頂いていることを幸福と思い、初志貫徹、日々頑張っております。今後とも宜しくお願い致します。

投稿者 海舟 : 2006年2月15日 09:06

はじめまして。
コメントありがとうございます。

全居連の英信流居合ということは、お仲間ですね。
マンツーマンでの指導をいただいているとは、すごいですね。
充実した稽古をおくっていることと思います。

それでは、お互い頑張っていきしょう。

投稿者 空穂 : 2006年2月15日 20:17

こんばんは。mixiのあしあとから飛んでまいりました。
試し斬りは、京都大会など公式行事では禁じています。
理由は銃砲と同じ管理対象になりかねないのと、後世に受け継ぐ美術品を毀損する可能性のある行為のためのようです。
別の目的に刃筋を把握するためというのがありますが、樋の入った刀を用いて刃音を鳴らせば一緒だったりします。

仮想敵のほかに影武者との交互稽古もお勧めしておきます^O^

投稿者 横田 : 2006年2月20日 20:54

こんにちは。
試し切りについての情報、ありがとうございます。

交互稽古というのは、初めて聞きました。
二人一組で、相手の刃筋にあたらないように、順番に形を追っていくような稽古のことでしょうか?

投稿者 空穂 : 2006年2月20日 21:21

うーん、影武者といっても実体はありませんです。
(ちょっと謎掛けしてあります…)

投稿者 横田 : 2006年2月20日 21:40

んん?影……?
わからないときはググれという先人の教えに従い、調べてみました。
先生の行なった形を頭の中でイメージした後、自分の形を行なうことだったんですね。

でも、交互稽古という言葉は、横田さんの造語のようですね。
少なくともグーグルでは、横田さん以外の方が使われている様子はありませんでした。
聞いたことないはずだ……。

このエントリは、いちおう初心者のための手引きなので、造語であればその旨と内容をもっとわかりやすく説明していただけたらよかったと思います。

投稿者 空穂 : 2006年2月20日 23:31

そっか、初心者向けですね。ごめんなさい。
稽古を通して先生から謎掛けも出てくることはあると思ってもらえればと思いまして。
謎をどのように解くかという過程を踏むのも大切だと思うのです。

投稿者 横田 : 2006年2月22日 19:39

コメントしてください