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2004年7月14日

ツール・ド・フランス 第9ステージ

休養明けの第一戦。これまた大逃げの展開。
集団から逃げ出したのは、ドミナヴァカンツェのシメオーニとエウスカルテルのランダルーチェ。集団のペースが上がらない一方で、先頭の二人は逃げに逃げる。息もぴったりの協力体制で励ましあいながら、一時は9分以上の差をつけていたのだが……。
残り50kmを切ったあたりで、集団も追撃を始める。いや、これはまさに猛追と呼ぶにふさわしいハイペースぶり。集団も縦一列、後方では千切れまいと必死に漕ぐ選手もいる。
そこから差はみるみる縮まっていくが、ゴールまでに届くか微妙なタイム差。タイム差が出るたびに見ているこっちも心臓ドキドキ。たまりませんなあ。
そして、運命はもっとも残酷な形で訪れる。なんと残り集団が追いついた時には残り25m。本当に紙一重の差で逃げに失敗。
120km逃げて、最後の25mが届かなかったなんて……。
何度も後ろを振り返って最後に諦めたシメオーニと、最後の最後までスプリントで抵抗しつづけたランダルーチェの対称的な姿が印象に残りました。
スプリントで勝利を収めたのは今期2勝目のマキュアン。
勝負に「たら、れば」は禁句ですが、「追撃があと1秒遅かったら」と考えずにはいられない一戦でした。

投稿者 utsuho : 2004年7月14日 11:26 | ロードレース

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