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2009年1月21日

近藤史恵 / ふたつめの月

近藤史恵さんの「ふたつめの月」を読み終わりました。

久里子はファミレスでのバイトを辞め、服飾雑貨の輸入会社で契約社員として働いていたけれど、ある日突然解雇を言い渡される。
家族にもそのことを伝えられないまま心苦しい日々を送る久里子が、犬の散歩をしている途中に赤坂老人と再会して……。

「賢者はベンチで思索する」の続編です。
今回は謎解きというよりも久里子自身の葛藤に焦点があたっていました。
大変な目にあっていても、それでも世界は回っていくし、人と人とは意外なところでつながっている。
そして、世界は思っているよりも少しだけ優しいということを、語りかけているような気がしました。

投稿者 utsuho : 2009年1月21日 21:37 | 読書

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