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2007年6月22日

空飛ぶ波をとらえて / ジンカイト

風の丘で聞く鉱石ラジオ
こどもの秘密
手巻きのコイル ロシアの音楽
その小さな手
魔法みたいに見えた

風の音とノイズ
ひたすらな愛と尊敬をね
(新居昭乃「鉱石ラジオ」より)

ジンカイトは、以前はアメリカのニュージャージー州など産地の限られた鉱物でした。
その後、‘90年代になりポーランドの亜鉛工場で亜鉛の精錬の際に、副産物としてジンカイトの結晶ができているのが見つかり、それがポリッシュ・ジンカイトと名付けられて出回るようになりました。

ジンカイトはその名の通りジンク(=亜鉛)を語源とし、和名では「紅亜鉛鉱」と呼ばれます。

ジンカイトはガレナ(方鉛鉱)、パイライト(黄銅鉱)などと同じく、電流を一方向だけに流す整流作用を持つため、鉱石ラジオの検波器の部品としても使われます。

鮮やかな色をした石なのですが、硬度4~5ということで傷つきやすいためアクセサリには向かないのが残念です。

投稿者 utsuho : 2007年6月22日 01:41 | 鉱石

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