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2006年2月19日

居合道日記 / その手に降りてくるもの

居合に限らず、特に習い事全般にいえることかもしれませんが、何もかもが上手くいく一瞬というものがごくまれに起こることがあります。
普段は全然上手くいかずに先生から指摘されているのに、この一瞬だけは達人にでもなったかのような気にもなります。

私は「神が降りてくる瞬間」なんて思ったりもします。

今日の稽古では、血振るいの時に神が降りてきました。
居合では相手(仮想敵)を切ったあとに、刀についた血を落とすための「血振るい」という動作があります。
その血振るいで横に刀を振った瞬間、そんなに力も入れていないのに、剣先からすべるようにヒュッと流れ、手の内も綺麗に返って、望みどおりの場所にピタリと止まる。
今まで振ってきた中でも、最高の血振るいができました。

こういう瞬間があると、本当に今まで稽古をやってきてよかったと思います。

もっとも、そこで「おっ、上達したか!?」と思ったのも束の間、つかみかけた何かはするりとその場からすり抜けて、また元の下手な血振るいに戻ってしまいましたが……。

まだまだ遠い道のりの初歩の段階。
そうそう簡単に上手くはならないないものですね。

投稿者 utsuho : 2006年2月19日 23:24 | 居合道

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