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2006年1月26日

居合道FAQ その3「居合道をはじめたい」編

居合道FAQも3回目となりました。

前回までの記事で、居合道に興味を持った方もいると思います。
というのは、少々虫のいい話ですかねえ……。

FAQの3回目は、「居合道をはじめたい」編です。

Q1:居合道ってどこでならえるの?
居合道を始めるにあたって、まず最大の難関はここでしょう。
居合道はマイナーであまりオープンになっていないため、居合道を習いたいと思っても、どこで教えてもらえるのかわからない方も多いと思います。
ここでは、代表的な調べ方を挙げておきます。

・本・雑誌で調べる
・タウンページで調べる
・インターネットで調べる
・公民館や体育館で訊く
・カルチャーセンター等

また、学生の場合には以下の方法もあります。
・学校に所属している居合道部・同好会に入る

私の場合は、大学で居合道同好会に入り、居合をはじめました。

次に、それぞれの方法について見ていきます。

Q2:本・雑誌で調べる
全日本剣道連盟の居合道部については、剣道雑誌に道場紹介が載っています。
また、各地区の連盟の連絡先も載っているので、そこ電話をして近所に道場がないかどうかを尋ねることもできます。
以下に、代表的な剣道雑誌を挙げておきます。

・「剣道時代
・「剣道日本

Q3:タウンページで調べる
一番正攻法なのは、これでしょうか。
タウンページの「道場」の項目に、近隣地域の道場の連絡先が載っています。
そこで、居合道の道場を探してみるといいでしょう。

Q4:インターネットで調べる
このBlogを見ている方であれば、この方法が一番馴染みが深いのかもしれません。
ただ、地域に密着している道場など、ホームページを作成していない道場も多くあります。
そのため、近隣地域の道場が見つかるかどうかは運次第というところもあります。

GoogleやYahoo!等の検索エンジンで「居合道」「道場」「(住んでいる地域)」等のキーワードで検索するほか、道場専門の検索エンジンもあります。
以下に、代表的な道場専門の検索サイトを挙げておきます。

全日本居合道連盟地区別加盟道場-Navigator(「全日本居合道連盟剣士交流WEBSITE」内)
全国道場案内(「Web剣道日本」内)
インターネットで道場を見つけよう
居合道 道場案内所

また、居合道をやっている個人のサイトを見つけて、その方にメール等で尋ねるという方法もありますね。

Q5:公民館・体育館、カルチャーセンター等
自身の道場ではなく、公民館や学校の体育館などを借りて居合道の稽古を行なっているところもあります。
また、カルチャーセンター等で居合道講座を開いていることもあります。
近隣の施設に、居合道をやっている団体があるか訊いてみるといいでしょう。

さて、運良く通えそうなところに道場が見つかったら、まずは道場の見学を申し込みましょう。

Q6:道場に見学を申し込む
道場の連絡先がわかったら、新規会員の募集をしているかどうか尋ねます。
新規会員を募集しているようであれば、まずは見学を申し込みましょう。

見学の際には、自分にとって長く続けられるかどうか、雰囲気をよく感じとることを大切にしてください。

ここでひとつアドバイスです。
道場に見学を申し込む際、メールよりも電話で連絡を入れることを勧めます。
というのも、道場の先生は年配の方が多いため、メールよりも電話の方が馴染み深いからです。
道場のホームページも作ったはいいけれど、あまり更新されていない、ということもありますので。

Q7:見学の際に訊いておくこと
見学を申し込む際には、自分の知りたいことをあらかじめメモしておくといいでしょう。
とりあえず、以下の事柄を聞いておくと、安心して見学にいけると思います。

・道場の場所
・稽古の日時
・所属する流派
・見学の際の服装
・月謝がいくらかかるか
・はじめるときに最初にかかる費用

流派を訊いておくと、自分が習おうとするものがどのようなものなのかを知るのに役立つと思います。
また、お金に関することは重要なので、しっかりと確かめておいた方がいいと思います。
大体、月謝は月に数千円という所が多いようです。

あと、気になる方は以下のことも訊いておくといいでしょう。
・所属する連盟、組織
・試し斬りの有無

なにも見学したからといって、必ず入門しなければならないということはありません。
自分に合わないと思ったら、きちんと断るのも大事です。
いくつかの道場を見学して、比べてみるのもいいでしょう。
むしろ、入会を急がせるようなところは、止めておいたほうが無難でしょう。

Q8:道具一式
とりあえず入門したらそろえるべきものを挙げておきます。

・道着
・袴
・帯
・膝サポーター
・居合刀

道着、袴、帯については武道具店で購入できます。
武道具店なんて馴染みがないかもしれませんが、入門したら先生から場所を教えてもらえるでしょう。
一人で行くのが緊張する場合には、だれか道場の方に一緒についてきてもらうといいでしょう。
大体2万円弱で揃えられます。

居合道では正座を繰り返すので、膝サポーターは必須です。
これは普通のスポーツ用品店で買えます。
バレーボールなどで使用するクッション入りのものを買うようにしましょう。
2、3千円程度。

居合刀は、真剣ではなく刃のついていない合金製の稽古用の刀です。
これも、武道具店で購入できます。
長さや重さ等の要素があるのですが、はじめたばかりではわからないので、
道場の先生や武道具店の店員と相談するといいでしょう。
はじめたばかりの頃は長過ぎたり重過ぎたりするくらいのものが、実際に身体に合ったものです。
稽古を重ねていくうちに、徐々に体の方が作られていきます。
大体3~5万円ほどで購入できます。

道具一式をそろえて、大体6、7万円というところでしょうか。

ここまで書いて気付いたのですが、居合道をやることについての効果等について書き忘れていました。
この記事を読んで居合道をはじめてみたいと思った方は、とりあえず以下のことにも目を通していただけるとありがたいです。

Q9:武道というと、厳しそうなイメージがあるのですが
居合道では、形稽古が中心ということもあり、息が切れるまで稽古をするということはあまり行ないません。むしろ、自分のペースでゆっくりと確実さを求めた練習を行ないます。
反射神経も必要ないので、これまでスポーツをやってこなかった方にもおすすめできます。
また、試合においても相手と実際に打ち合うのではなく、形の習得度合いの審査によって優劣をつけますので、体格の差などは関係ありません。
男女が平等に同じ土俵の上で戦うことができる武道です。

道場によって稽古量にちがいはあると思いますが、少なくとも私の通っていたところでは、厳しい稽古は行なっていませんでした。
道場を見学する際には、自分にもできそうかどうかということも、見てみるといいでしょう。

Q10:居合道でダイエットはできますか
上に書いたとおり、居合道の運動強度はあまり高くないため、ダイエット効果は期待できません。
痩せることが目的であれば、他のスポーツを行なうことをおすすめします。
逆にいうと、年齢に関わりなく、長く続けることのできるものだともいえます。
また、当たり前のことですが、全く身体を動かさないよりはよほど健康のためになりますね。

Q11:宗教上の問題点
日本では思想の自由も信教の自由も認められています。
しかし、居合道は日本古来の武道であることもあり、道場内では神前への礼など、神道に則った作法が行なわれます。
また、大会の会場などでは君が代の斉唱なども行なわれます。
そういうことについて精神的な苦痛が伴う方には、居合道はおすすめしません。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
もしこの記事を読んで、居合道に少しでも興味を持っていただけたら、とても嬉しく思います。

このFAQは随時更新していこうと思うので、居合道に関する疑問等ありましたら、気軽にコメントをお願いします。
また、居合道経験者の方からの指摘もお待ちしております。

投稿者 utsuho : 2006年1月26日 15:43 | 居合道

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コメント

ダイエットのところ。
腕まわりに筋肉がつきます。
某ビールCM「軽くヤバい」状態にならずに済みます。

投稿者 横田 : 2006年2月20日 21:04

こんにちは。
コメントありがとうございます。
腕の筋肉は確かにつきますね。
ただ、外側の脂肪を落とすまでには、なかなか……。

投稿者 空穂 : 2006年2月20日 21:24

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