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2005年2月16日

神のいたずら / アレキサンドライト

鉱物の中には、ただ見た目が綺麗なだけでなく、非常に面白い性質を持つものもあります。アレキサンドライトはそんな不思議な性質を持つ石の一つ。

アレキサンドライトはクリソベリル(金緑石)の一種で、自然光の下で見るときと白熱灯の下で見るときとで、色が変わるという性質を持っています。深い緑色から赤紫へと変わる様は、何度見ても不思議です。

1830年に、ロシアのウラル山脈でこの石が発見されたとき、日光の下では青緑色だったものが、夜にろうそくの明かりのもとで見ると、赤色に変わっていた。この様子をみた抗夫の間では「神のいたずらに違いない」と騒がれました。
この珍しい石は、ロシア皇帝ニコライ一世に献上されることになり、ちょうどその日が皇太子アレクサンドル(後のロシア皇帝アレクサンドル二世)の誕生日だったことから、この石はアレキサンドライトと名付けられたと言われています。

写真は左が蛍光灯下、右が白熱灯下で撮影したものです。
暇な時に、何度となくこの石を取り出しては色変わりを楽しんでいますが、いつ見ても飽きません。

投稿者 utsuho : 2005年2月16日 00:23 | 鉱石

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