2018年12月30日
新居昭乃ライブ2018 / Electric Sheep
有楽町のヒューリックホール東京で行われた、新居昭乃さんのライブ「Electric Sheep」へ行ってきました。
ライブタイトルはもちろん、かのSFの名作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」からとられたもので、今回のテーマは「アンドロイドが見る夢」とのこと。
昭乃さんのSF性が大好き私としては、このライブタイトル聞いただけで期待が振り切れます。
会場のヒューリックホール東京は初めて行きましたが、シートがとても座り心地がよくて落ち着いて聴ける会場でした。
ライブはステージ上に昭乃さんはじめメンバーがダウンロードされる演出から、「Welcome to Riskcaution Corporation」で開幕。
薄くかかった紗幕に歌詞が浮かび上がる演出が素敵でした。
アレンジがまったく違った「羽よ背中に」、元の曲も素晴らしいのだけれど、こうやってガラリと色を変えてくるところに凄みがあります。
震えがくるほどギリギリを攻めきってくる昭乃さんのライブ、久しぶりの気がします。
そして、そこからの「風の羽」。ファンタジー色の強いこの曲が来るのはちょっと意外でした。
この曲の流れるようなメロディが好きなので、嬉しい選曲です。
SF的ではあるけれど、悲しい現実を歌った「Our Children's Rain Song」、厳しさも昭乃さんの曲の一面です。
「風の羽」をやったので来ないかと思っていた「奇跡の海」も聴けました。
坂本真綾さんの名曲ですが、昭乃さんが歌うと真綾さんとはまた違った芯の強さが感じられます。
独特の浮遊感を持つ「Tyrel」から、「バニラ」「VOICES」という流れも、夢のひとときのようでした。
「降るプラチナ」のアレンジも、これまでと全く違って意表を突かれたのですが、その後に流れてきたリズミカルなイントロに、「お、このリズムは「Reve」だ」と思ったら、まさかの「花かんむり」!
こんなアレンジの花かんむりが聴けるとは、本当にビックリしました。
そして、「降るプラチナ」「花かんむり」の演奏でノリノリで跳び回る魚さんの姿と言ったら!
重力を感じさせないような浮遊感でした。
夢のひとときはあっという間に過ぎ、最後は「WANNA BE AN ANGEL」。
アンコールで、このライブの新曲「羊の夢」と、いつもの昭乃さんからのプレゼント「虹」。
本当に、昭乃さんという膨大な世界を内に持ったアンドロイドがいて、その夢の中に吸い込まれたようなライブでした。
願わくば、もう一度と言わず何度でもこの夢を見られるよう、外部記録へのバックアップを......。
投稿者 utsuho : 2018年12月30日 23:46 | ライブ , 音楽
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