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2016年3月20日

ZABADAKライブ / 30周年記念演奏會 第壱夜

ZABADAKの30周年記念ライブへ行ってきました。
30周年というと......私が聴き始めてからちょうど20年ということになります。
いや、びっくりですね。
ちょうど発売されたばかりの「桜」がCDショップに平積みされていたこと、アルバム「遠い音楽」を買ってきてプレイヤーにかけた時の衝撃、今でも覚えています。

会場は、鶯谷の東京キネマ倶楽部。
ここに来るのは、10年前の上野洋子さん20周年ライブ以来です。

スタートは「秋」。
予告のあった「夏秋冬春」の一挙演奏です。
ZABADAKというと、一番のインパクトを真っ先に持ってくるというイメージがあります。
「冬」での藤井珠緒さんのシェイカーやパーカッションがすごく良かった......。

「鏡の国」、「BIRD'S ISLAND」......ZABADAKプログレナンバーの名作を、惜しげもなく繰り出してきます。
五臓六腑に響き渡る音色です。
そして、「子午線のマリア」がこれまた格好良かった!
楽曲もそうだけど、演奏陣の素晴らしいことと言ったらないですね。

小峰さんが、「洋子ちゃんの曲、歌ってもいいよね」と言った「砂煙りの街」。
アーティスト達の間にはこちらには計り知れない複雑な関係が渦巻いていて、常に上野さんの影と向き合わなければいけない小峰さんの心情もいかばかりかと思いますが、ファンとしてはいい曲なのだからお蔵入りさせてしまうよりもいろいろな方に演奏されている方が断然嬉しいです。

吉良さんが「全然、古くないね」とつぶやいていたのも印象的でした。
ZABADAKの音楽は、「新しい」「古い」という時間軸から抜け出した、「ZABADAKの音」ですよね。

「ガラスの森」の5拍子、観客ももちろん完璧な手拍子で応じます(笑)

ZABADAKライブの最後といえば「EASY GOING」。

そしてアンコールは、吉良さんと小峰さんの二人で「遠い音楽」。
すっと、やわらかい歌の世界に入り込んでいきます......、と、突然鳴り響く鏡の国のギター。

な、何事!?

どうやら吉良さんがフットスイッチを押し間違えた模様。
こ、ここでくるのがZABADAK流か...。
すかさず小峰さんが客席に向かって「忘れろ~」というフォロー。
夫婦の呼吸もばっちりです。

気を取り直して、「遠い音楽」を歌い上げて第壱夜の終了。

ZABADAKの30年、最高のメンバーで最高の曲を聴かせてもらいました。
これだけのものを見せてくれるZABADAKというアーティストに出会えてよかった、と感謝したくなるライブでした。
1日だけの参加でいいか...なんて思っていたけど、そういう訳にもいかないな。
第弐夜の当日券、あるかなあ。

第壱夜セットリスト(ZABADAKオフィシャルサイトより)
1.秋 [Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -(2013)]
2.冬 [Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -(2013)]
3.春 [Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -(2013)]
4.夏 [Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -(2013)]
5.光降る朝 [光降る朝(1996)、宇宙のラジヲ(2007)]
6.樹海-umi- [平行世界(2009)、Platinum(2011)]
7.鏡の森 [ブリザード・ミュージック(2001)、20th(2009)]
8.グスコーブドリの伝記 [賢治の幻燈(1995)、光降る朝(1996)]
9.BIRD'S ISLAND [COLORS(2001)]
10.コフルヤマ [ここが奈落なら、きみは天使(2015)]
11.子午線のマリア [SIGNAL(2002)、Platinum(2011)]
12.ブランシェ [WELCOME TO ZABADAK(1987)]
13.砂煙りの街 [飛行夢(1989)、GOLDEN BEST(2011)]
14.ガラスの森 [銀の三角(1987・LP)、WATER GARDEN(1987)]
15.EASY GOING [WELCOME TO ZABADAK(1987)、他]
(アンコール) 遠い音楽 [遠い音楽(1990)、STORIES(1999)、宇宙のラジヲ(2007)、他]

投稿者 utsuho : 2016年3月20日 23:26 | ライブ

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