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2013年1月27日

長沼毅×新居昭乃 / 宇宙でいちばん面白い歌手と科学者の宇宙のはなし

下北沢の書店「B&B」で行なわれた、長沼毅さんと新居昭乃さんのトークイベント「宇宙でいちばん面白い歌手と科学者の宇宙のはなし」へ行ってきました。

B&Bは、狭いながらも強い意志の感じられる品揃えで、本に対する愛情の感じられる書店でした。読んでみたいと思う本がいっぱいあったなぁ。

トークは昭乃さんの宇宙にちなんだ曲のエピソードと、そこから長沼さんへの質問という形。

最初の「HAYABUSA」からは、「段取り八分」という話。
でも、初めての小惑星探査機だからできる段取りも限られていて、段取りでできなかったことを乗り越えるために情熱が必要だと。
できる段取りを徹底的にやっていたからこその、情熱の生きる余地も生まれ、帰還できたのだと思います。

「エウロパの氷」の時だったかな、長沼さんが「油生命体」の可能性について言及していたのが、とても嬉しかったです。
ニュース等で地球外生命体のことに言及する時、決まって「生命に不可欠な『水』の存在が云々」と言われるのですが、いくらなんでもそれは視野が狭すぎないかと、私は常々思っていました。金属や油からなる生命体だって可能性はあるじゃないか、と。
まさに「我が意を得たり」という気持ちになりました。

「スプートニク」……とてもいい曲ですよね。
ライカ犬の名前、「クドリャフカ」だとばかり思っていましたが、ちゃんとした記録が残っていないのだそうです。
そんなことすら覚えていてあげられない人間達って……と、ちょっと感傷的になりました。

昭乃さんが何を思って曲を作ったのか、そこにかぶさるように長沼さんの口から飛び出る現在の太陽圏事情、なかなかに面白いイベントでした。

投稿者 utsuho : 2013年1月27日 23:30 | イベント

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