2017年6月25日

囲碁日記 / 段位認定大会

先月の宝酒造杯で望外の好成績を出せたので、調子の良いうちにと段位認定大会へ挑戦しました。
囲碁を始めた頃には有段者の強さに一体何が見えているのかと思ったものですが、それから3年半、それなりに見えてくるものもあるのだと感慨があります。

今回の目標は三勝と定めます。
二勝できれば免状の申請資格は得られるそうですが、やはり勝ち越して堂々と初段を名乗りたいものです。

そして、対局。
緒戦から、いいところなく惨敗......。
なんかもう、完全に力負けでした。
やはり、初段の壁は厚かったか。

ただ、来てしまった以上はここで落ち込んでも仕方がない。
気を取り直して次戦に望みます。
すると、二戦目、三戦目は完全にこちらのペース。
危ない場面もなく勝つことができました。

さて、最後の四戦目。
ここで勝てれば、晴れて初段です。

盤面は、途中で大石を取られて、不利な展開。
相手がこちらの四子を取りにきたところ、守らずに大石を囲んでいるところにアテ返し。
相手はダメヅマリのため普通に守ることはできないので、二手必要と踏んでの反撃でした。

そこで、相手が応手をミスしたことで、相手の大石が全滅。
ここで中押し勝ちとなりました。

もっとビシっと勝ちたかったという気持ちもありますが、純粋に相手との読み合いを制したということで、堂々と初段を名乗ることにしました。
囲碁を始めた時に漠然と描いていた目標、そして今年達成したい目標としていたので、とてもうれしいです。
なんと、剣道三段、居合道六段と合わせて、生涯十段の達成です。

投稿者 utsuho : 23:44 コメント (0) トラックバック (0) | 囲碁

2017年5月13日

囲碁日記 / 第10回宝酒造杯 東京大会

市ヶ谷の日本棋院で行われた、第10回宝酒造杯チャンピオン戦の東京大会へ行ってきました。
今回は1級での出場です。
目標は勝ち越し。
目標達成できたら初段へ挑戦しようと心に決めて大会に臨みました。

開会式では、大会主催者である宝酒造の副社長さんの挨拶があったのですが、宝酒造製品を巧みに織り込みながらのお話で、なかなか面白かったです。
この話のおかげで緊張もだいぶほぐれました。

大会審判長は井澤秋乃四段でした。
シュッとした方で、ファンも多いのではないかな~。

開会式が終われば、いよいよ戦いが始まります。

一戦目は黒番。
やはり初戦は自分の形で戦いたかったので、うれしい黒番です。
星とミニ中国流の布石、すんなりと構えることができました。
序盤から、白のカカリに対してハサミで応戦したところ、ハサんだ石を封鎖されてしまいました。
ただ、相手も封鎖のために数手を費やしていたので、まだまだ形勢互角と気を取り直していけたのが良かったと思います。
終盤にこちらも相手の大石を仕留め、相手の持ち時間が1分を切ったところで中押し勝ちとなりました。
1級の舞台でも力負けを感じず、この先も戦える目処が立ちました。

二戦目も黒番。
相手の女性は早打ちとのこと。
こちらも元から相当の早打ちを自覚しているけれど、さらにつられて早打ちになってしまいました。
早打ちは構わないのだけれど......、こちらが対局時計を押す前に打つのはやめて欲しかったな。
思考時間が短かったせいか予想外の手は少なく、競り合いの中で優勢を築くことができました。

2連勝で気を良くしての昼食タイムです♪
タカラ本みりんとタカラ料理酒がふんだんに使われていると、開会の挨拶で言われていたお弁当も美味しくいただけました!!

昨年の秋頃からお邪魔させてもらっている囲碁会の方々にも出会いました。
皆さん、それぞれに楽しんでいるようで励みになります。

三戦目は白番。
下手なことはせずに、両星で構えます。
手応えとしては完全に互角でした。
中盤~終盤にかけて、ふと思いついた捨石作戦が成功して、相手の四子を切り取ることに成功。
結果的にこれが勝敗の分け目になりました。

3連勝での目標達成と、決勝トーナメントへの進出です!

四戦目は2級の方との対戦でした。
ハンデ戦とはいえ、相手黒番でコミなし。置石はないので平常心で望めました。
............、しかし、こちらの大石が封鎖されて完全に敗色。
まいったな~と思いながらも、死んだ大石は意識から切り離します。
しばらく盤面が進み、右下隅への厳しい攻めが始まったところで、ふと目を上げたら大石の脱出が見えました。
ここで一手使って脱出し、右下隅は活きられるか......。
しばし考えた後に、両方助かる見込みで決行!! 見込み通り両方ともに活きることができました。
素直に大石を仕留めていれば相手の勝ちだっただけに、かなり悔やんでいました。

さて、運で拾った勝ちもありながら、いよいよ決勝戦。
自分の性格としては上位あたりで満足してしまうところがあり、なかなか頂点まで行こうという気概は出てこないないのですが、今回は自然に「ここまで来たら強い人との戦いを楽しみたい」と思えました。
また、囲碁会の皆さんにも励ましてもらったことで、背中を押された気持ちになりました。

ここも黒番、だけど序盤はまったく覚えていません。
............、いやはや厳しかった。脳みそが灼けつくような勝負でした。
白が地をかせいでいく一方で、黒は下辺からの盛り上がりで対抗。
あまり目算が得意ではないこともあるけれど、お互いに大きな優劣はなく終盤までかなりもつれました。
そして最後に飛んできた相手のツケ。
内側からアテれば平和なワカレ。外側からアテれば逃げ出しての戦い。
打たれる予想はあったので、心のなかでは内側からアテると決めていたけれど、いざ打たれた時に「これで平和に分かれたことで負けるのはイヤだ!」という気持ちが持ち上がり、外側から行ってしまいました。
白が逃げ出したところで見てみると、こちらの薄みも浮き上がってきます。「これは何度もやらかしたパターンかも」と背筋が冷えました。
背後の不安をかかえての先の見えないながらも、なんとか白の粘りを振り切りました。
感想戦の時にギャラリーの高段の方から、白のもがきが持ち出しになって勝敗を分けたけれど、白から切り取る手もあったとのこと、また、黒も逆から攻めた方がよかったことなどを教えていただきました。
やはり高段者ともなると見えているものが違うなあと感心......。

三戦目からは力量互角の中で、砂ひと粒の差で天秤がこちらに傾いたような戦いでした。
運も多分にあったけれど、諦めないで勝ちきることで自分がひとつ大きくなれた気がしました。

商品はなんと松竹梅の純米大吟醸!!

さて、囲碁を初めて3年半、ようやく初段に指がかかりました。
初段まであとひと頑張り!!

投稿者 utsuho : 20:47 コメント (0) トラックバック (0) | 囲碁

2016年11月12日

囲碁日記 / 第9回宝酒造杯横浜大会

昨年に引き続き、パシフィコ横浜で開催された宝酒造杯へ行ってきました。
昨年は背伸びした2級で出て負け越し、GWに東京大会へ出た際もまったくもって歯が立たなかったので、ちゃんと自分の立ち位置を確かめる意味も含めて今回は3級でのエントリーにしました。

一回戦、黒番。
すんなりとミニ中国流に構えることができ、幸先良いスタート。
あまり脅かされることなく盛り上げることができ、終始良いペースで戦えました。

二回戦目も黒番。
相手の方は気の良いおっちゃんでした。
確か相手白番が両小目だったかな。
ここでもミニ中国流に行こうとしたところ、5手目で逆に星の石にカカられたり、こちらも両ガカリから戦いが始まったりと大忙し。
序盤で相手の大石を仕留めていたので、途中からはかなり落ち着いて進めることができ、こちらに軍配があがりました。

連勝して気分良くお昼タイム。
割と冷静に打てているのと、読み負け力負けはしていない感じだったので、少し余裕も出てきました。
どうせなら3勝したい!!

大会スポンサーである宝酒造の商品がずらり。
会場には試飲コーナーもありいくらでも飲めるので、「負けてしまった方は思う存分お酒を楽しんでいってください」と大会審判長の高尾名人もおっしゃっていました(笑)

詰碁コーナー。
最初の問題から間違えそうでした、AかCだと思うよね....。

お昼も終わり、三回戦。
ここで初めての白番。
内容はどうだったっけな、全然思い出せない....。
結構年配の男性の方でした。
ほぼ互角の戦いを続けていたけれど、盤面でこちらがやや有利、コミの分も含めて10数目の差という感じでした。

幸運にも3連勝を取れたため、4回戦からはトーナメントに入ることができました。

四回戦は1級の方との対戦。
こちらが2子置かせてもらえるということだけど、相手側も「え、置き碁!?」と、とまどい顔。
少々申し訳ないと思いつつも、相手は上手。打ち始めればこれまでとは格段に違う厳しい手が飛んできます。
なんとか凌ぎきって、ほぼ2子の有利な分だけ勝つことができました。

そして、4連勝で決勝戦へすべり込むことができました。

いざ決勝!!
相手の方は1級の20台半ば位の男性、ピチピチしています(笑)

また置き碁でしたが、4回戦よりもスピード感のある打ち回しで、きっちり弱点を攻められて苦しかった......。
攻め合いキツいかな、というところから左上隅のワタリを許す代わりに中央を制してほっとした途端、左下隅に打ち込みから活きられて決着。
いやあ、見事でした。
相手の鋭い手に対して「圧勝か全滅か!!」という気迫を出せなかったのが、自分の中での敗因かな。
最終戦は気づいたら後ろに観戦者が結構いて、ビックリしました(笑)

準優勝の賞品は芋焼酎「一刻者」原酒。
私は飲めないので、家族へのお土産となりました。

昨年に引っ越してからは、ネット碁ばかりでほとんど碁盤で打っていないこと、自分を客観的に評価してもらえる場や相手がいないことで、いろいろ見えなくなっていることがあるけれど、きっちり3級で結果を残せることがわかって、ようやく自分の立ち位置が見えました。
来年はもう少し人と打つ機会を増やしたいな。

投稿者 utsuho : 22:09 コメント (0) トラックバック (0) | 囲碁

2015年7月20日

囲碁日記 / 第5回 綱島名人戦

綱島の「横浜囲碁サロン」で開催された、「綱島名人戦」に参加してきました。

今回も2級で参加して、結果は2勝2敗。

2子局の白番で、置き碁の打ち方がわからずに焦ったのが悔しかった。
ミニ中国流にでも構えていたら、もうちょっと戦えたかな……。
ただ、置き碁ができるような身分になったという点では、一応自分も成長してるのかな。

黒番を持った一局は、三三の手筋を間違えてコウにしてしまい、敗戦。
三三の死活なんてパターン限られているのだから……。
布石が好調だっただけに痛かった。

結局、勝ったのは白番で挑んだ二局。
布石の選択権がある黒番の方が好きなのだけれど、それと結果は別物ということですね。
緒戦で、相手方の中国流にも充分対応できたのがよかったかな。

対戦後に相手の方と話していると、皆さん「ここから先何をやったら初段に近づけるかわからない」ということを言っていました。
私も同じ思いです(笑)
やはり、ひとケタ級の人が考えるのは、段のことばかりです。

なので、席亭に聞いて見たところ(「どうしたら強くなれますか」と(笑))、「詰碁をやっていれば充分です」とのこと。
本当にそれだけで強くなれるのかな~、とも思うけれど、だまされたと思って詰碁を頑張ろう!

来月に引越しを予定しているので、また通える碁会所を探さないと。
横浜囲碁サロンは級位者に優しくてとても良かったし、ようやく馴染んできたのだけれど。
なかなか、碁会所に入るのは気合が必要ですよね……。

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2015年7月 5日

囲碁日記 / 第8回宝酒造杯横浜大会

2014年の正月から、ひょんなことから囲碁を始めました。
また趣味を増やしてどうするんだ……という思いはあるものの、始めたからにはある程度カタチになるまで続けてしまうという難儀な性格。
いざ始めてみると思いのほか性に合っていたというか、性を合わせる術に長けているというか。
ルールを覚え始めて一年ちょっと、そこそこカタチにはなってきたようです。

今回、思いきって「第8回 宝酒造杯 横浜大会」へ参加してきました。
初めての囲碁大会です!!

場所はパシフィコ横浜のアネックスホール。
ところ狭しと碁盤が並べられています。

申し込みにあたって、日ごろお世話になっている綱島の「横浜囲碁サロン」で、自分の級位を訊いてみたところ、「3級~2級くらいじゃないかな、2級だとちょっと厳しいかも」とのこと。
ということで、背伸びをしてちょっと厳しい2級で参加してみました(笑)

大会は全部で5戦。
初戦はランダム、第2戦以降は自分と同じ勝率の方との対戦でした。
結果は2勝3敗。
緒戦では相手のウッカリで勝ちを拾い、次戦では自分のウッカリで敗北……。
3戦目~5戦目は、僅差の勝負でした。

負け越しはしたもののそこそこ戦えたし、なにより対戦相手のみなさんが気持ちのいい方ばかりだったので、勝っても負けても楽しかったです。
今回の目標であった「あわよくば勝ち越し」はできなかったけれど、無事に囲碁大会デビューができました。

詰め碁コーナー……わからない……。
かろうじて一問正解。

大会スポンサーである宝酒造さんの宣伝も。
新製品「澪」。
スパークリング清酒で女性にオススメだそうですよ。

また次回も、腕を上げて出たいです。

【今回の反省】
一戦目 白番。
相手は三連星。こちらも三連星で応戦。
否応無く模様の碁に巻き込まれるのがつらかった。
相手に打ち込ませたいところだけど、ひたすら我慢。
終盤まで互角のままダメ詰め。
ここで相手が痛恨のミスをし、壁が破れたところで中押し勝ち。
ほぼ互角だったので、相手のミスが無くあのまま終局したらどうだったか…。

二戦目 白番。
サルスベリからの荒らしに成功したと思っていたら、今度は自分のダメ詰まり見落とし。
恥ずかしい…。

三戦目 白番。
中盤まで多少優勢かと思ったけれど、三々への打ち込みからコウを作られたのが痛かった。
コウ立てがほとんど無かったため、被害甚大。
ああいう勝つための手立てを作り出す力はもっと身につけて行きたいな~。。

四戦目 黒番。
ようやく、初めての黒番。
最近よく使っている布石で挑む。
中盤の打ち込みで相手の地を荒らしたけれど、却って形勢を悪くしたかもしれない…。
地力でやられた感じ。

五戦目 白番。
もう白番やだよ~と言いたいところもあったけど、黒番だとコミが厳しいし、結局どっちもどっちかな。
最後だし、性急にならないよう自分を戒めつつ、落ち着いた碁を目指した。
結果は10目ほどの勝ち。
この一局は地力で勝てたかな。

投稿者 utsuho : 20:30 コメント (0) トラックバック (0) | イベント,囲碁